流転の海 第9部 野の春ダウンロード
流転の海 第9部 野の春
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によって 宮本 輝
4.7 5つ星のうち40 人の読者
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内容紹介 執筆37年、シリーズ累計230万部の大作「流転の海」、第九部でついに完結。自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は二十歳の誕生日を迎える。しかし熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。幸せとは、宿命とは何だろうか――。感動の最終幕へ。 内容(「BOOK」データベースより) 自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は二十歳の誕生日を迎える。「俺はこの子が二十歳になるまでは絶対に死なん」そう誓った熊吾の、大願成就の日を家族三人で祝うが…。熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。そして、幸せとは、宿命とは何だろうか。時代を超えて読み継がれる大河巨篇、完結。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 宮本/輝 1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞)『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎賞)等著書多数。2010(平成22)年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、流転の海 第9部 野の春に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
読み始めて30年以上の年月がたった。ついに完結。著者と感慨を共にしたい。最終巻の興味は、主人公の熊吾がいかに死ぬか、であろう。期待を裏切らない。誠に熊吾らしい死だった。深い味わいがあります。(以下、ネタばれにならないよう注意して書きますが、終盤の物語の一部に触れます)著者は創価学会の信仰で知られるが、この大河小説で描かれる群像は、まさに学会に集うような人たちだろう。国家権力や大企業に縁のある者は一人もいない。権力や大組織に守られない、小自営業者やその従業員のような、無名で無力な庶民たちだ。熊吾は中国人にしばしば共感的に言及するが、それは、国家を信じない中国の庶民とのあいだに、世界観の上で共通点があるからだろう。熊吾は才覚と人格だけでその人々の中心になる。そして本人は世間的な栄華と無縁に死ぬ。庶民の英雄、労働階級のヒーローだ。この小説には学会の活動や信仰は直接は描かれていない。描かないのは物語の背景を考えると逆に不自然だが、読者はその点を補って読む必要がある。熊吾を含めた登場人物たちが頻繁に漏らす世相についての意見がときおり学会的である、のはご愛嬌として読み流そう。もちろんこの作品を書いた著者の動機はもっと個人的なものだ。死の直前、熊吾は、著者の投影である息子の伸仁に、言うべきでないことを言う。息子は傷つく。熊吾は発言を後悔するが、結局、息子に訂正しないまま死ぬ。それは物語としては、というか熊吾の心理としては不自然だが、著者の意図したものだろう。著者は、この物語を書き終えたことによってこそ、父にその「言葉」を訂正させることができ、「復讐」が成ったのである。ただ1点、熊吾が終盤、大阪で偶然Tと会うのは、いくらなんでもあり得ない偶然ではないか。細心な著者らしくない。ここで少し醒めてしまう。編集者に注意して欲しかった。流転の海の最初の部分は映画化され、熊吾は森繁久弥が演じた。今なら西田敏行が適任だ。
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